十二季節の魔法使い(Seasons)

http://www.libellud.com/jeux/seasons
http://boardgamegeek.com/boardgame/108745/seasons
2012年作
デザイナー: Régis Bonnessée
パブリッシャー: Libellud
2-4人、60分、14歳以上


ジャンル
カードゲーム
ダイス
ファンタジー


メカニクス
ドラフト(Card Drafting)
商品投機(Commodity Speculation)
ダイスロール(Dice Rolling)
手札管理(Hand Management)






プレイヤーは魔法使いになって3年間競い合うという、イラスト・デザインも含めてわりとライトなテーマではあるのですが、実はいかにもゲーマーズゲームな作品です。
そのため万人にはお勧めできないですが、TCG系が好きな人にはぴったりではないかと思っています。


ゲームの内容は大まかには、ドラフトのフェーズと、そのドラフトで得たカードを使いながら得点を稼ぐフェーズの2つにわかれてます。
ダイスから魔力を得て、リザーブにある魔力からカードを召喚したり、魔力をクリスタルという得点に変換(ゲーム内用語は変転)しながら、得点を稼ぐということをします。


ダイスはスタートプレイヤーが人数+1個ふり、スタートプレイヤーから順に1ずつ取ります。
スタートプレイヤーから順にターンが行われ、取ったダイスのアクションを実行し、そのあとカードを召喚することができます。
全員がアクションを実行し終えると、最後に残ったダイスが時間経過のために使われます。
これを3年目が終わるまで行われ、クリスタルの数、召喚したカードの点数、それにペナルティ(手札に残ってるカードにつき-5など)を差し引いた合計で、もっとも多いプレイヤーが勝利します。
(特別アクションなど細かいルールはもっとあります)
このダイスを振って選ぶのが適度なランダムな部分と、適度なジレンマが生まれています。


やってみたところ、魔力シンボルの色がおかしかったり、カードイラストデザインであったり、ダウンタイムが長めなことや、カード効果が不親切であったり、強カードのバランスが悪かったり、コンポーネントが全体的にでかい、などと不満はいろいろとあります。
また、特に4人戦だと後手番が不利であるため、何かしら後手番にアドバンテージをつける必要があるんじゃないかなと思いますが、そういった調整はありません。
その辺を差し引いても、シナジーのあるカード同士のコンボであったり、3年間のカード使用の計画だったり、いろいろと楽しい要素が多いです。






メカニクスについて
ドラフトは最初のフェイズで行い、特に凝ったルールは追加されてはないです。
商品投機は、おそらく、魔力をクリスタルに変転するときに、季節によって相場が変動するというところだと思います。
ダイスロールは、サイコロをふるので。
手札管理としては、3年間の計画というのがメインなのかなと思います