Android: Netrunnerのすすめ
FFG(Fantasy Flight Games)社が出しているLCG(Living Card Game*1)です。
世界観はサイバーパンクなAndroid世界*2で、ニューロマンサーや攻殻機動隊、マトリックスのような雰囲気の世界観であると思っていただけると理解が早いと思います。
http://www.fantasyflightgames.com/edge_minisite.asp?eidm=207
このAndroid: Netrunnerは、実は、NetrunnerというTCGのリメイク*3です。
NetrunnerはMagic: The Gatheringをデザインしたリチャード・ガーフィールドがデザインしたカードゲームで、世界観も同じサイバーパンク*4です。
今でも根強いファンがいるようで、FFG社からNetrunnerのリメイクが出るということで一部ではいち早く話題になっていて、プレ版を買うためにわざわざGen Con Indy 2012にいった人が多かったようです。
実際、GenConでは売り切れになったそうです。
Android: Netrunnerのゲームデザインとしては、Runner(ハッカー)とCorp(企業)に分かれてて戦う非対称なデザインと、何かしら行動を行うためにクリックというものを消費するアクション制を採用しています。
ゲームの勝利条件としては、Corp側は主にアジェンダと呼ばれるカードをスコア(達成)することで得られるアジェンダポイントを7点獲得することです。
Runner側は逆にCorp側のアジェンダを7点奪うのが主な勝利条件になります。
(もちろん、これ以外にもCorp側はライブラリアウトで負け、Runner側は手札が0枚未満になると負けになります。)
そのため、Corp側はICE*5を使って守り、Runner側はICE BrakerでそのICEを突破しようとします。
また、Corp側は複数守りべき場所(サーバ)があり、手札(HQ)、山札(R&D)、捨て札(アーカイブ)、アジェンダを達成する場所(リモートサーバ、いくつでも可)と沢山あるため、すべて守り抜くのは困難であるため、いかにして各サーバを守るのかに腐心します。
一方、Runner側はその沢山あるうち、どこを攻めるべきか、どこにトラップが仕込まれているのかを読む必要があります。
と、こんな感じで非常に読み合いが強いゲームです。
また、デッキを組むにもメインカラー以外の色を入れる制限があったり、Corp側はデッキ枚数によって入れなければいけない総アジェンダポイントが決まっていたりと、デッキ構築にもジレンマがあります。
現在、基本セットと拡張が3つ販売されています。
日本では基本セットはAmazonで入手可能です。
他の拡張については入荷したりしなかったりという状況であるため、時間はかかりますが、FFG直接かUSのAmazon、海外の通販サイトでの入手が無難だと思います。
また、海外からだと発送費用もさることながら、日本への発送を行ってくれないところも多々あるため、発送については確認が必要です。
今後は状況が改善されて、日本でももっと入手が簡単になるかもしれませんが、現状は厳しいところです。
そんな状況なため、もちろん英語版しかないです。
日本語のルールはBGGのほうに有志の方が上げています。
http://boardgamegeek.com/filepage/81954/androidnetrunner-japanese-rules
また、日本語化シールについても有志の方が上げています。
http://logicwolf.sakura.ne.jp/kisekiya/translation/
カードの詳細やデッキの構築についてはcardgamedb.comが使えます。
http://www.cardgamedb.com/index.php/netrunner/android-netrunner-card-spoilers/
http://www.cardgamedb.com/index.php/netrunner/android-netrunner-card-search
http://www.cardgamedb.com/index.php/netrunner/android-netrunner-deck-builder
登録されているデッキも見れるため、いろいろと参考になると思います。
http://www.cardgamedb.com/index.php/netrunner/android-netrunner-submitted-decks
ネット対戦用のツールはOCTGNという汎用CGプラットフォームでできるようになっています。
インストールしてプレイできるまでが結構面倒なのと、UIが全部英語ですので、それなりにハードルが高いと思います。
(いろんなサイトに情報が分散されていてまとめるのは面倒なので、詳細については控えています)
今後は掘り下げて紹介していきたいと思っております。