Genesis Cycleでの大まかなデッキタイプについて:Runner編

Android: Netrunnerの話ですが、Genesis Cycle最後の拡張Future Proofが出て時間が経つので、そろそろどんなデッキがあるのか、というような話をしようと思います。
ただし、あくまでもざっくりしたもので、細かいところはいろいろとあると思います。
今回はRunnerのみです。


Anarchは、NoiseWorkshopが一番有名でしょう。
これはPersonal Workshopを主軸に、大量のウィルスとそこそこのアイスブレイカーをPersonal Workshopを使ってどんどこインストールして、最後はArchiveにRunして勝つというデッキです。
AnarchのWyldsideとStimhackがPersonal Workshopとシナジーが非常に高く、また、Aesop's Pawnshopとも抜群にいいです。
ただし、ほとんどの影響ポイントをPersonal WorkshopとAesop's Pawnshopで使ってしまうため、これ以外の他派閥カードをたくさん入れるわけにはいかず、プレイ中にうまく対応されることがあります。
そのため、自分はPersonal Workshopを使わず、Aesop's Pawnshopを主軸にしたウィルスデッキを使っています。
このタイプのほうは影響ポイントにゆとりがあるため、Corpにキーカードが読まれにくいというメリットがあります。
Noiseばかりの話になってしまいましたが、一方Whizzardは・・・。
申し訳ないですが、Whizzardは今の環境だとあんまり強くないと思います。
ただ、組むとしたらID能力を生かすためにDoppelgangerを入れて手数を稼いだり、低コストの固定値のアイスブレイカーを生かすためにDinosaurusで底上げを図ったりと、工夫の余地はありそうです。
逆に言うとほとんど警戒されていないであろうIDであるため、うまく立ち回れる戦略があれば、メタゲームの関係上、大会では上位に食い込めるのではとも思っています。


Criminalは、Gabriel Santiagoだけですでにチートでしょう。
Account SiphonやDesperado、Emergency ShutdownやSneakdoor Beta、Compromised EmployeeやSpecial Order、Inside Jobといった強力なカードを入れ、他派閥の優秀なアイスブレーカーを入れたオーソドックスなデッキが無難で強いと思います。
序盤からHQへのRunが止まらず、そのまま押し勝つことも珍しくないです。
どの戦術(HQをガシガシ攻めるのか、他も適度に攻めるのか)を主軸にするかで枚数や入れるカードが多少は変わりますが、デッキ自体はがらりと変わることはないでしょう。
一方、Andromedaのほうは、戦術の幅が広いデッキになります。
初期アドバンテージを生かしたModdedといった有効なEventカードをたくさん入れ、Underworld Contactなどのリンクを生かしたオーソドックスなタイプから、Doppelganger、All-nighterを入れたNotorietyデッキ、Public SympathyをからめたQuality TimeとRetrieval RunとFemme Fataleのオーバーグリップコンボなどなど、考えられる幅がたくさんあります。
そのため、プレイする人の個性が反映されやすいIDであるとも言えます。


Shaperでよく見かけるのは癖のないオーソドックスなKeite、と思いきや、ChaosWorkshopでしょうか。
NoiseWorkshopとの違いは、こちらはウィルスをインストールしてもR&Dが削れないかわりに優秀なEventカードであるTestRunがあるため、TestRunでFemme Fataleを釣ってきてからのPersonal Workshopにホストのコンボですね。
ChaosWorkshopでは、Noiseみたいな一発逆転要素があまりないため、プログラムをいち早く場に出す必要があります。
そのためにも、Stimhackはかなり重要なカードになります。
コンボパーツさえ揃えばそれなりに早く柔軟に動けるため、好んで使ってる人は多いでしょう。
一方、KeiteはID能力とPersonal Workshopとの相性が悪いので、こちらはPersonal Workshopは採用しません。
他派閥も含めた優秀なアイスブレーカーとMagnum Opus、出すと以降莫大なアドバンテージになるThe Toolbox、優秀なEventカードであるTinkeringとThe Maker's Eyeといったカードを入れたのがオーソドックスなKeiteデッキになるでしょう。
Magnum Opusが生み出す莫大なクレジットで、中盤から終盤をリードするのがデッキコンセプトになります。
スパイスとして、Inside JobやVampみたいな奇襲カードがあると立ち上がりの遅さをリカバリーできると思います。
これ以外にも、Replicatorと優秀なハードウェアを取り揃えたRepliKeiteデッキ(RepliChaos)などもあります。


ここで紹介したのはわりと一般的だと思われるデッキをざっくりと紹介しました。
もう少しマニアックなデッキについては綾羽さんがちゃんと書いてくれるはずです。
ということで、Runnerについては簡単ながら以上です。