第三回柏木Android:Netrunner会

第二回は参加しましたが、ブログ書くタイミングを逸したので、飛ばして第三回のレポートになります。
今回の参加者は13名の全4回戦で、M:tGとのイベントも同時に実施されたため、主催のみらこーさんが泣く泣く不参加に。
今回はGameNightKitが商品であるため、参加者のやる気が前回以上にあった模様です。


自分のデッキはWeyland:BW Many Transactionデッキ&Noise Pawnshopです。
デッキレシピについては後ほどアップします。
現環境最強のHB:EF&Gabriel Santiagoにするか迷ったのですが、使い慣れたデッキのほうが戦いやすいので、やっぱりこちらのほうを選びました。
以下、対戦内容になります。

1回戦はリアルラック発動で不戦勝でした。
6-0

2回戦はJinteki:RPループ殺戮デッキ&Andromedaデッキの綾羽さんと対戦。
1試合目はこちらはRunnerで、Forged Activation Ordersで相手のCell PortalRezさせれたので、あとはお金を作らせないようにしつつゆっくりとR&DとArchiveを攻めて、特に問題なく勝てました。
一方2試合目は、すぐにSneakdoor Betaを出されて不利な状態になりつつも、HQとArchiveに張ったEnigmaがなかなか突破されずにいたため、なんとか守りきって勝てました。
6-0

3回戦はWeyland:BWデッキ&NoiseWorkshopデッキのいたるさんと対戦。
1試合目はこちらはRunnerで、調子よくR&Dを攻めているとSnare!を引いてしまい、そこからが非常に不利な状態になってしまいました。
ただ、なんとか望みをつなぐべく最後ArchiveにRunしたら4点ゲットしたので、首の皮一枚つながった状態で次の試合へ。
2試合目は出だし好調にすすむも、R&Dを無理攻めで突破されたタイミングでAgendaをゲットされ、一方、こちらがAgendaが欲しいタイミングでまったく引かない状態。
盤面はICEが満遍なく張られてたため、ここでAgendaを引いてこれば挽回することは十分可能でしたが、Archiveに一点突破されたタイミングで大量のAgendaが落ちるという不運続きで圧敗。
0-6

4回戦はWeyland:BWデッキ&スタンダードGabriel Santiagoデッキのるりるさんと対戦。
1試合目はこちらはRunnerで、相手がICE引かない病が発動していたため、こちらは果敢にR&Dを攻め、序盤ですぐに5点を獲得できました。
一方、るりるさんはなんとかProject Atlasをスコアし、カウンター1個乗せた状態になったため、いつでもScorched Earthで焼き殺されるかもしれない状態でした。
追いつかれつつあるも、盤面も含めて若干こちらのほうが有利であったため、Runはあまりしないでクレジットを貯めつつ、Virusで相手のR&Dをガシガシ削りつつ、体制を整えることに。
最後は十分な体制が整ったあとはArchiveにRunし、一気にAgendaを獲得できて勝てました。
2試合目は初期手札があまりよくなかったため、R&Dを攻められつつHQもじわじわ攻められていました。
どうやって挽回するか考えていたところ、るりるさんが4クリック目のR&DのRunでSnare!を引いたため、次のターンScorched Earthで焼いてこちらの勝利になりました。
6-0

ということで、不戦勝も含めて、名誉点*118点で2位という結果でした。
1位は20点のいたるさんで、デッキケースを取られてしまったので、絵違いのプロモカードもあったのですが、自分はプラスチック製のクレジットにしました。

今大会は現環境最強のHB:EF&Gabriel Santiagoが上位に来るんじゃないかと思っていたら、そんなことはなかったようです。
上位4位までのCorpはWeyland:BW3、Jinteki:RP1、RunnerはNose2、Andromeda1、Chaos1でした。
大会全体としては

次回は6/30の14時みたいです。
そもそも対人でやる機会が少ないと思いますので、Android:Netrunnerをお持ちの方は是非この機会を。

*1:名誉点などについてはトーナメントルールについて以下を参照のこと http://logicwolf.sakura.ne.jp/kisekiya/translation/pdf/anr_floor_10.pdf トーナメントルールのほうには不戦勝の扱いは特にないため、不戦勝の名誉点は主催者の裁量になりました

第一回柏木Android:Netrunner会

Android:Netrunnerのミニトーナメント会(参加者8名+主催)がありました。
自分のデッキはScorched Earthを狙うNBNと、ウィルスばかりのAnarch(Noise)でした。
3回戦*1を行ってCorp3敗、Runner2勝1敗とちょっと残念な成績でした。
Corpのプレイングミスが多く、もうちょっと慎重にプレイしないといけなかったと反省ばかりです。
一方Runnerのほうは意図通りのプレイングはできていたので、最後の頓死だけなんとかできればと思うばかりです。
頓死というのは、ウィルスカウンターが1つ乗ったNarve Agentがある状態で、HQへのRunを行うと、手札2枚だけなのに両方ともSnare!だったという状況です。
こっちももうちょっと慎重にプレイしていればなんとかなったかなと思います。
デッキについては、特にNBNのほうは、いじる余地があるかなと思っています。


次回ゲームスペース柏木で4/14(日)にまたあるので、興味がある方は参加表明はいらないので、気軽に参加してみてはどうでしょうか。


以下、デッキリストになります。

Deck Created with CardGameDB.com Android: Netrunner Deck Builder

Identity:

NBN: Making News (Core)

Total Cards: (54)

Agenda: (8)

Priority Requisition (Core) x3

Restructured Datapool (What Lies Ahead) x3

AstroScript Pilot Program (Core) x2

Asset: (7)

PAD Campaign (Core) x3

Melange Mining Corp (Core) x2

Ghost Branch (Core) x2

Adonis Campaign (Core) x1

ICE: (25)

Hunter (Core) x3

Wall of Static (Core) x3

Tollbooth (Core) x3

TMI (What Lies Ahead) x3

Matrix Analyzer (Core) x3

Data Raven (Core) x3

Draco (What Lies Ahead) x1

Enigma (Core) x3

Ice Wall (Core) x2

Operation: (10)

Hedge Fund (Core) x3

Scorched Earth (Core) x2

SEA Source (Core) x2

Beanstalk Royalties (Core) x3

Upgrade: (4)

Red Herrings (Core) x3

SanSan City Grid (Core) x1

Total Agenda Points: 22

Influence Values Totals -

Haas-Bioroid: 2

Jinteki: 0

NBN: 36

The Weyland Consortium: 13




Deck Created with CardGameDB.com Android: Netrunner Deck Builder

Identity:

Noise: Hacker Extraordinaire (Core)

Total Cards: (52)

Event: (11)

Deja Vu (Core) x3

Stimhack (Core) x2

Test Run (Cyber Exodus) x3

Sure Gamble (Core) x3

Hardware: (5)

Cyberfeeder (Core) x3

Grimoire (Core) x2

Program: (24)

Datasucker (Core) x3

Djinn (Core) x3

Imp (What Lies Ahead) x3

Medium (Core) x3

Nerve Agent (Cyber Exodus) x3

Parasite (Core) x3

Wyrm (Core) x3

Crypsis (Core) x3

Resource: (12)

Liberated Account (Trace Amount) x3

Armitage Codebusting (Core) x3

Wyldside (Core) x3

Aesop's Pawnshop (Core) x3

Influence Values Totals -

Anarch: 75

Criminal: 0

Shaper: 15

*1:CorpとRunnerは交互に

Coreセット1つ用デッキ: Corp編(HB)

Android: Netrunnerで、Coreセットで単色デッキでルールはある程度把握したけど、デッキをどう組もうか?という人向けに書いてます。


Coreセット1つ用ということで、1枚のみ、2枚のみ収録のカードについては、その枚数以下で組んでいます。
Corp側ということで、プレイングが比較的楽そうなHBで組んでみました。
目指すところとしては、クレジットを貯めつつきちんとICEをならべて、磐石な状態でアジェンダをアドバンスしていくのが理想です。
そのため序盤をうまくしのがなければならなく、HQにできるだけ攻められないようにするためにSnare!を入れています。
Archived Memoriesは罠にかけるSnare!か手数を増やすBiotic Laborにできるだけ使いたいところです。
Adonis Campaignはターン数はかかるものの、効率のいいクレジット稼ぎになるため、十分にICEを固めたところにセットして使いたいところです。
また、Melange Mining Corpは莫大なクレジットを生み出すため、トラッシュされないようにうまく使いたいです。
HBのBioroidタイプのICEは1枚だと簡単に突破されるので、2枚以上は重ねるようにしましょう。
HB(EF)の固有能力はICEを重ねやすいため、この弱点をうまく補っています。
この点とAccelerated Beta Testの能力もあるため、ICEは20枚と多めにしています。
Akitaro WatanabeはICEのコストが重めなために入れていますが、代わりに別のICE1枚に入れ替えてもいいかもしれません。


以下、デッキリストになります。

Deck Created with CardGameDB.com Android: Netrunner Deck Builder

Identity:

Haas-Bioroid: Engineering the Future (Core)

Total Cards: (49)

Agenda: (9)

Accelerated Beta Test (Core) x3

Priority Requisition (Core) x3

Private Security Force (Core) x3

Asset: (11)

Melange Mining Corp (Core) x1

Adonis Campaign (Core) x3

Aggressive Secretary (Core) x2

Snare! (Core) x3

PAD Campaign (Core) x2

ICE: (20)

Wall of Static (Core) x3

Hunter (Core) x3

Heimdall 1.0 (Core) x2

Ichi 1.0 (Core) x3

Viktor 1.0 (Core) x2

Rototurret (Core) x2

Ice Wall (Core) x3

Data Raven (Core) x2

Operation: (8)

Hedge Fund (Core) x3

Biotic Labor (Core) x3

Archived Memories (Core) x2

Upgrade: (1)

Akitaro Watanabe (Core) x1

Total Agenda Points: 21

Influence Values Totals -

Haas-Bioroid: 42

Jinteki: 8

NBN: 4

The Weyland Consortium: 3

Android: Netrunnerのすすめ

FFG(Fantasy Flight Games)社が出しているLCG(Living Card Game*1)です。
世界観はサイバーパンクAndroid世界*2で、ニューロマンサー攻殻機動隊マトリックスのような雰囲気の世界観であると思っていただけると理解が早いと思います。
http://www.fantasyflightgames.com/edge_minisite.asp?eidm=207


このAndroid: Netrunnerは、実は、NetrunnerというTCGのリメイク*3です。
NetrunnerはMagic: The Gatheringをデザインしたリチャード・ガーフィールドがデザインしたカードゲームで、世界観も同じサイバーパンク*4です。
今でも根強いファンがいるようで、FFG社からNetrunnerのリメイクが出るということで一部ではいち早く話題になっていて、プレ版を買うためにわざわざGen Con Indy 2012にいった人が多かったようです。
実際、GenConでは売り切れになったそうです。


Android: Netrunnerゲームデザインとしては、Runner(ハッカー)とCorp(企業)に分かれてて戦う非対称なデザインと、何かしら行動を行うためにクリックというものを消費するアクション制を採用しています。
ゲームの勝利条件としては、Corp側は主にアジェンダと呼ばれるカードをスコア(達成)することで得られるアジェンダポイントを7点獲得することです。
Runner側は逆にCorp側のアジェンダを7点奪うのが主な勝利条件になります。
(もちろん、これ以外にもCorp側はライブラリアウトで負け、Runner側は手札が0枚未満になると負けになります。)
そのため、Corp側はICE*5を使って守り、Runner側はICE BrakerでそのICEを突破しようとします。
また、Corp側は複数守りべき場所(サーバ)があり、手札(HQ)、山札(R&D)、捨て札(アーカイブ)、アジェンダを達成する場所(リモートサーバ、いくつでも可)と沢山あるため、すべて守り抜くのは困難であるため、いかにして各サーバを守るのかに腐心します。
一方、Runner側はその沢山あるうち、どこを攻めるべきか、どこにトラップが仕込まれているのかを読む必要があります。
と、こんな感じで非常に読み合いが強いゲームです。
また、デッキを組むにもメインカラー以外の色を入れる制限があったり、Corp側はデッキ枚数によって入れなければいけない総アジェンダポイントが決まっていたりと、デッキ構築にもジレンマがあります。


現在、基本セットと拡張が3つ販売されています。
日本では基本セットはAmazonで入手可能です。
他の拡張については入荷したりしなかったりという状況であるため、時間はかかりますが、FFG直接かUSのAmazon、海外の通販サイトでの入手が無難だと思います。
また、海外からだと発送費用もさることながら、日本への発送を行ってくれないところも多々あるため、発送については確認が必要です。
今後は状況が改善されて、日本でももっと入手が簡単になるかもしれませんが、現状は厳しいところです。


そんな状況なため、もちろん英語版しかないです。
日本語のルールはBGGのほうに有志の方が上げています。
http://boardgamegeek.com/filepage/81954/androidnetrunner-japanese-rules
また、日本語化シールについても有志の方が上げています。
http://logicwolf.sakura.ne.jp/kisekiya/translation/


カードの詳細やデッキの構築についてはcardgamedb.comが使えます。
http://www.cardgamedb.com/index.php/netrunner/android-netrunner-card-spoilers/
http://www.cardgamedb.com/index.php/netrunner/android-netrunner-card-search
http://www.cardgamedb.com/index.php/netrunner/android-netrunner-deck-builder
登録されているデッキも見れるため、いろいろと参考になると思います。
http://www.cardgamedb.com/index.php/netrunner/android-netrunner-submitted-decks


ネット対戦用のツールはOCTGNという汎用CGプラットフォームでできるようになっています。
インストールしてプレイできるまでが結構面倒なのと、UIが全部英語ですので、それなりにハードルが高いと思います。
(いろんなサイトに情報が分散されていてまとめるのは面倒なので、詳細については控えています)


今後は掘り下げて紹介していきたいと思っております。

*1:FFG社の商標で、TCG/CCGのようなものではなく、決まった種類と数のカードが確実に手に入る形式のカードゲーム http://www.fantasyflightgames.com/edge_npm.asp?eidm=14

*2:シリーズもので、Androidや潜入スパイ大作戦/Infiltrationなど

*3:ルールの変更はあります

*4:テーブルトークRPGサイバーパンク2.0.2.0.」をベース

*5:アイスと発音する

十二季節の魔法使い(Seasons)

http://www.libellud.com/jeux/seasons
http://boardgamegeek.com/boardgame/108745/seasons
2012年作
デザイナー: Régis Bonnessée
パブリッシャー: Libellud
2-4人、60分、14歳以上


ジャンル
カードゲーム
ダイス
ファンタジー


メカニクス
ドラフト(Card Drafting)
商品投機(Commodity Speculation)
ダイスロール(Dice Rolling)
手札管理(Hand Management)






プレイヤーは魔法使いになって3年間競い合うという、イラスト・デザインも含めてわりとライトなテーマではあるのですが、実はいかにもゲーマーズゲームな作品です。
そのため万人にはお勧めできないですが、TCG系が好きな人にはぴったりではないかと思っています。


ゲームの内容は大まかには、ドラフトのフェーズと、そのドラフトで得たカードを使いながら得点を稼ぐフェーズの2つにわかれてます。
ダイスから魔力を得て、リザーブにある魔力からカードを召喚したり、魔力をクリスタルという得点に変換(ゲーム内用語は変転)しながら、得点を稼ぐということをします。


ダイスはスタートプレイヤーが人数+1個ふり、スタートプレイヤーから順に1ずつ取ります。
スタートプレイヤーから順にターンが行われ、取ったダイスのアクションを実行し、そのあとカードを召喚することができます。
全員がアクションを実行し終えると、最後に残ったダイスが時間経過のために使われます。
これを3年目が終わるまで行われ、クリスタルの数、召喚したカードの点数、それにペナルティ(手札に残ってるカードにつき-5など)を差し引いた合計で、もっとも多いプレイヤーが勝利します。
(特別アクションなど細かいルールはもっとあります)
このダイスを振って選ぶのが適度なランダムな部分と、適度なジレンマが生まれています。


やってみたところ、魔力シンボルの色がおかしかったり、カードイラストデザインであったり、ダウンタイムが長めなことや、カード効果が不親切であったり、強カードのバランスが悪かったり、コンポーネントが全体的にでかい、などと不満はいろいろとあります。
また、特に4人戦だと後手番が不利であるため、何かしら後手番にアドバンテージをつける必要があるんじゃないかなと思いますが、そういった調整はありません。
その辺を差し引いても、シナジーのあるカード同士のコンボであったり、3年間のカード使用の計画だったり、いろいろと楽しい要素が多いです。






メカニクスについて
ドラフトは最初のフェイズで行い、特に凝ったルールは追加されてはないです。
商品投機は、おそらく、魔力をクリスタルに変転するときに、季節によって相場が変動するというところだと思います。
ダイスロールは、サイコロをふるので。
手札管理としては、3年間の計画というのがメインなのかなと思います

GameDeep Vol.23に寄稿

ちょっと時期を逸してしまいましたが、GameDeep Vol.23に「レイティングのすゝめ」というタイトルで寄稿しました。
http://gamedeep.niu.ne.jp//yapw.cgi/vol.23?time=1343458966
内容は競技でのレイティング(順位や格付け)についての話になります。
自分の描いた部分のボリュームはA4 8ページです。
レイティングと一言で言ってもいろいろと要素があるので、気づきであったり再発見的なものがあれば幸いです。
とはいっても、自分の話はニッチな内容なのであまり需要は無さそうですが、中田さんの「ゲームの表面2012」と「カタンと競技の食い合わせ」については面白いのでおすすめします。
在庫の方はまだあるようなので、Twitterで自分宛て(cactusman)にリプライしていただくか、ここのコメント欄に書いていただければ、お渡しできると思います。

ドミニオンサプライ選択ツール:収穫祭、異郷、プロモ2種類、対応

俗に言う、ランダマイザといわれてるものです。
収穫祭と異郷、プロモ2種類(囲郭村とGovernor)の対応をしました。
http://cactusman.dip.jp/dominion-util/

要望等ありましたらTwitterでもコメントでもかまいませんので、よろしくです。